“そさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沮喪31.6%
粗相31.6%
麁想10.5%
粗忽5.3%
粗想5.3%
過失5.3%
阻喪5.3%
麁相5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の世の言葉や、思想は、の神秘的、具象的事相の万一をだに彷彿はうふつせしめがたき概あるにあらずや。吾れれを思うて、幾たびか躊躇ちうちよし、幾たびか沮喪そさうせり。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
「私の粗相そさうでございました。明日の節分で滿願だと思ひましたので、井戸端へ出て水垢離みづごりを取つて居りました。うつかり裏口を開けて出たのが惡う御座いました」
そのは物ごとに念を入れて、ひに麁想そさうをせぬやうに成りぬ、世間に下女つかふ人も多けれど、山村やまむらほど下女の替る家は有るまじ、月に二人は平常つねの事
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わしはそのSといふ男に位を授けにくだつて来た者ぢや。」鼓村氏は自分でももう実際宮内省から来た者の様に思つてゐた。「粗忽そさうがあつてはならんぞ。」
理髪床かみゆひどこおやぢは飛んだ粗忽そさうをした。だが、まあ堪忍してやるさ、十日も経てば頭は五分刈の長さに伸びようといふものだ。世の中には三年経つても髪の毛一本生えない頭もあるのだから。
かはせし後にてあれば同衾ひとつねなさねど已に夫婦で有ると今故なく離縁されては吾女わたしは世間へ此顏が向られませねば如何なる越度をちど如何なる粗想そさうで離縁されしか其趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分の過失そさうを棚へ上げて狂犬呼ばゝりは怪しからぬはなしだ。加之しかも大切な生命いのちを軽卒にるとは飛んでもない万物の霊だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
シカモ、彼等ノ一人モ意気精神ノ阻喪そさうスルモノヲ見ザリキ。
しくば明後日追放つゐはうの場所へいたり對面すべしかならず御府内にて麁相そさうなる儀いたすこと勿れとて下られけるに忠八は思はず眼中がんちうなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)