“くわゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
慈姑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八百屋の店に慈姑くわゐがすこし。慈姑の皮の色は上品だなあ。古い泥七宝でいしつぱうの青に似てゐる。あの慈姑を買はうかしら。譃をつけ。買ふ気のないことは知つてゐる癖に。
がそろ/\とたがやされるやうになつた。子供等こどもらまたひとつ/\のかたまりたがやされたわたつて、そのかたまりうへすべりながらえながら、きはめてちひさい慈姑くわゐのやうなゑぐのをとつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
徳庵先生は、鐵拐仙人てつかいせんにんのやうな長い息を吐くのです。慈姑くわゐの取手に山羊髯やぎひげ、それも胡麻鹽ごましほになつて、世に古りた姿ですが、昔は斯ういふ醫者が信用されました。平次が默つて後をうながすと