春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐるはるのひのさしたおうらいをぶらぶらひとりあるいている
春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる。向うから来るのは屋根屋の親かた。屋根屋の親かたもこの節は紺の背広に中折帽をかぶり、ゴムか何かの長靴をはいてゐる。それにしても大きい長靴だなあ。膝——どころではない。腿も半分がたは隠れてゐる。ああ云 …