“可愛(かあ)” の例文
可愛(かあ)いい芽は一日一日と育ってゆきました。青い丸爪(まるづめ)のような葉が、日光のなかへ手をひろげたのは、それから間もないことでした。
でも可愛(かあ)いいルーシーは彼女の父親より、もっと色が黒いんですの。だけど黒くっても可愛いい。——彼女は私の可愛いい可愛いい娘ですもの。そして彼女の母親のペットですもの
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
先生(せんせい)は同(おなじ)一組(クラス)の小児達(こどもたち)を三十人も四十人も一人(ひとり)で可愛(かあい)がらうとするんだし、母様(おつかさん)は私(わたし)一人可愛(かあ)いんだから、何(ど)うして、先生(せんせい)のいふことは私(わたし)を欺(だま)すんでも、母様(おつかさん)がいつてお聞(き)かせのは
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此(こ)の目(め)、此(こ)の頬(ほゝ)、此(こ)の髪(かみ)、其処(そこ)には未(ま)だ昔(むかし)の恋(こひ)の夢(ゆめ)が残(のこ)つてゐるやうである。私(わたし)は一種(しゆ)の美感(びかん)に酔(ゑは)されると同時(どうじ)に、激(はげ)しい妬(ねたま)しさに胸(むね)を毮(むし)られてゐる。可愛(かあ)ゆくもあるが憎(にく)くも思(おも)つた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
父(とう)さんの幼少(ちひさ)な時分(じぶん)には、今(いま)のやうに少年(せうねん)の雜誌(ざつし)といふものも有(あ)りませんでした。お前達(まへたち)のやうに面白(おもしろ)いお伽噺(とぎばなし)の本(ほん)や、可愛(かあ)いらしい繪(ゑ)のついた雜誌(ざつし)なぞを讀(よ)むことも出來(でき)ませんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
可愛(かあ)ゆしといふわが言の畏(かし)こけれ桜花(さくら)見ますかわが良子ひめ
桜 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
可愛(かあ)いいちんぽこから小便(しつこ)が出る。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
可愛(かあ)い君さま茨城の
沙上の夢 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
可愛(かあ)いい親切な坊っちゃん、あたしの王様になって下さいね。紅茸の王女は、そう言ってグレコの手をとって、森の御殿へつれてゆきました。
たどんの与太さん (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
わが家(いへ)の可愛(かあ)ゆき鴿(はと)を
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
お磯(いそ)は、可愛(かあ)い博多人形を持っていました。その人形は、黒い眼(め)と薔薇色(ばらいろ)の頬(ほお)を持った、それはそれは可愛(かあい)らしい人形でありましたから、お磯はどの人形よりも可愛がっていました。
博多人形 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
暫(しばら)くすると可愛(かあ)い子守唄(こもりうた)がきこえて来ました。
人形物語 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
「可愛(かあ)いい坊や」
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)