“つじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.5%
津知0.6%
交路0.6%
絶頂0.6%
辻子0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クリストフはそれに抗弁して、音楽はつじ馬車の中で聴くようにできてるものではなくて、もっと心をこめて聴くべきものだと言った。
その朝、悦子を学校へ送って行ったお春が帰宅してから程なく、八時四十五分頃に妙子は家を出て、いつものように国道の津知つじの停留所からバスに乗った。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
国道の津知つじまで歩いて出て、そこからバスで行くのであるが、そう云えばさっきお宅のこいさんが国道の方へ下りて行かはるのと、僕そこでれ違いました、青いレインコート着たはりましたな
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たちまち妖魔ようま怪物のごとく飛び出でて、彼を囲めり、今は驚く気力も消え、重傷を負いたる人のごとく重き歩みをきずりつつ、交路つじに立てる石仏の前を横ぎり、秋草茂れる塚を過ぎ
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
三十男の遊び盛りを今が世の絶頂つじと誰れが目にも思われる気楽そうな独身ひとりみ老婢ばあや一人を使っての生活くらしむきはそれこそ紅葉山人こうようさんじんの小説の中にでもありそうな話で
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
紅梅ノ辻子つじ、そのほか方々の妓家ちゃやからよび集められた一流の遊君たちが、ここをうずめていたばかりでなく、脂粉しふんその狼藉ろうぜきをきわめ、酒に飽き、ぐちに飽き、芸づくしに飽き、やがては