“目鼻立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めはなだち72.7%
めはなだ18.2%
めはなた9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炉の火はパツと炎尖ほさきを立てて、赤くおうなひたいた、みまもらるゝは白髪しらがである、其皺そのしわである、目鼻立めはなだちである、手の動くのである、糸車の廻るのである。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夕間暮ゆふまぐれなるまゆかげびんもつれたが、目鼻立めはなだちも判明はつきりした、容色きりやうのいゝのを一目ひとめると、あつ、と其處そこ飛脚ひきやく尻餅しりもちいたも道理だうりこそ。一昨年をとゝしくなつた女房にようばうであつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
関野氏は水蜜桃の皮をくやうな気持で少しづつ白絹をめくつてくと、なかから顔を出したのは、妙齢としごろの娘で、目鼻立めはなたち何処に一つ点の打ちやうもない大理石像のやうな美人であつた。