“爲體”の読み方と例文
新字:為体
読み方割合
ていたらく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魂も身に添はぬ爲體ていたらくさ——なるほど愚昧な女のこととて、西班牙の王樣なんてまだ一度も見たことがないのだから無理もない譯だ。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
馬鹿ばかめ、なんぢ不便ふびんさに、をんなかたちへてつたに、何事なにごとぞ、爲體ていたらくは。今去矣さらばだあ。」
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
急ぐ物から大家たいけの事ゆゑ出入でいりの者まで萬事行屆かする其爲に支度にかゝりて日を送りまだ當日さへさだめざりけりさても此方は裏店うらだな開闢かいびやく以來いらい見し事なき釣臺三荷の結納物をかつぎ入ける爲體ていたらくに長家の者は目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)