“大島紬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおしまつむぎ81.8%
おほしまつむぎ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし更になお鹿児島県のものとして特筆されてよいのは「大島紬おおしまつむぎ」であります。奄美大島あまみおおしまは今は大隅おおすみの国に属していますが、元来は沖縄の一部でありました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
じみな蚊絣かがすり大島紬おおしまつむぎに同じ羽織をかさねた重吉が仔細しさいらしく咳嗽払せきばらいでもして、そろそろ禿げ上りかけたひたいでもでている様子を見ると、案外真面目まじめな夫婦らしく、十二
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
精縷セルの背広なるもあり、はかま着けたるが一人、大島紬おほしまつむぎの長羽織と差向へる人のみぞフロックコオトを着て、待合所にて受けし餞別せんべつびんはこなどを網棚あみだなの上に片附けて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それがきぬハンケチを首に巻いて二重𢌞にぢゆうまはしの下から大島紬おほしまつむぎ羽織はおりを見せ、いやに香水をにほはせながら
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)