“おおしまつむぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大島紬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と渋い博多はかたの帯に大島紬おおしまつむぎの着流しで、それへ出て来た由良の伝吉は、苦み走った三十前後の年頃で、さすが船稼業だけあって、江戸前の遊び人と云ってもいい男前に見えた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あんたはんに見てもらいまよか」といって、衣装戸棚の中からいろんな衣類をそこへ取りひろげて見せたりした。大島紬おおしまつむぎそろった物やお召や夏の上布じょうふの好いものなどを数々持っていた。
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
中野君は大島紬おおしまつむぎたもとから魯西亜皮ロシアがわ巻莨入まきたばこいれを出しかけたが
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)