“上布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうふ71.4%
じやうふ14.3%
シイツ7.1%
かたびら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、客は上布じょうふの着物を着ていても釣ることが出来ます訳で、まことに綺麗事きれいごとに殿様らしくっていられる釣です。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一夏、そのころ在阪の秋江氏から、なるみの浴衣の江戸もよいが、上布じやうふを着た上方の女の夏姿をよりよしと思ふといふ葉書が來たことがある。ふといま、そのことを思ひだした。
夏の女 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
王様は鉄槌てつついのやうに重いまぶたをこすりこすり、やつとこさで寝床から起きた。亭主は手ばやく上布シイツを置きかへて往つた。
召物めしものは白い上布かたびらであらいがすりがありました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)