夏の女なつのおんな
一夏、そのころ在阪の秋江氏から、なるみの浴衣の江戸もよいが、上布を着た上方の女の夏姿をよりよしと思ふといふ葉書が來たことがある。ふといま、そのことを思ひだした。 上布には、くつきりした頸あし、むつちりした乳房のあたりの豐けさをおもはされる。 …