“シイツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しいつ
語句割合
敷布50.0%
上布16.7%
上敷16.7%
寝具16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶三は矢庭やにわに掛蒲団を剥ぎのけた後、眼を皿のようにして白い敷布シイツの上から何物かを捜し出そうとするらしくやや暫く瞳子ひとみを据えた後、しきりに鼻を摺付すりつけて物のにおいでもかぐような挙動をした。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
王様は鉄槌てつついのやうに重いまぶたをこすりこすり、やつとこさで寝床から起きた。亭主は手ばやく上布シイツを置きかへて往つた。
暫くすると以前のやうに真白な上布シイツを胸に抱へた亭主が、幽霊のやうに足音も立てないで、そつと入つて来た。
ふすまを明けると六畳の間には蒲団が引放ひきはなしになっていて、掛蒲団は床の間の方へと跳ねのけられ、白い上敷シイツ或処あるところにはいやに小襞こじわが沢山よっていた。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寝具シイツの間から眠そうな声で
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)