“蚊絣”の読み方と例文
読み方割合
かがすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高柳君はとこのなかからい出した。瓦斯糸ガスいと蚊絣かがすりの綿入の上から黒木綿くろもめんの羽織を着る。机に向う。やっぱり翻訳をする了簡りょうけんである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
じみな蚊絣かがすり大島紬おおしまつむぎに同じ羽織をかさねた重吉が仔細しさいらしく咳嗽払せきばらいでもして、そろそろ禿げ上りかけたひたいでもでている様子を見ると、案外真面目まじめな夫婦らしく、十二
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
空の高いところにはP51のパトロールが蚊絣かがすりのように飛んでいる。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)