“技巧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぎかう27.8%
ぎこう16.7%
トリック16.7%
テクニック11.1%
テクニツク11.1%
わざ5.6%
アーチー5.6%
アート5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“技巧”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
自然科学 > 自然科学 > 科学理論 科学哲学3.0%
芸術・美術 > 演劇 > 演劇史 各国の演劇1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
平次はズラリと並んだ越前屋の奉公人の鼻先へ、何の技巧ぎかうもなく、死體の下にあつた印傳いんでんの煙草入をズイと出したのです。
かう言ふ内儀には、何んの作爲も技巧ぎかうもなく、本當に久六に教へられて、始めて越後屋の先妻と知つた樣子です。
溌剌はつらつとして美しい彼女という人間のなかには、ずるさと暢気のんきさ、技巧ぎこう素朴そぼく、おとなしさとやんちゃさ、といったようなものが、一種特別な魅力みりょくある混り合いをしていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
もっとも兄さんのような聡明そうめいな人に、一種の思わくから黙って見せるという技巧ぎこうろうしたら、すぐ観破かんぱされるにきまっていますから、私ののろいのも時には一得いっとくになったのでしょう。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ああ、犯人はどうして僕に、糸と人形の技巧トリックを土産に置いて行ったのだろう?」としばらく懐疑にもだえるような表情をしていたが、「とにかく
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「すると、そこに犯人の技巧トリックがあるわけだね。」と検事は法水に口をかせなかった。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
バアルはこの秘密を技巧テクニックに帰した。デュウゼは方法を誤った技巧を有しているのだ。
エレオノラ・デュウゼ (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それで芸術家が神来的に得た感想を表わすために使用する色彩や筆触や和声や旋律や脚色や事件は言わば芸術家の論理解析のようなものであって、科学者の直感的に得た黙示を確立するための論理的解析はある意味において科学者の技巧テクニックとも見らるべきものであろう。
科学者と芸術家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
絵具を画板パレツトで練らずになまな色のまま並べようとする画家の技巧テクニツクにも似て居るやうであるが、これは無理な試みであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
私は色彩も筆觸も構圖も——換言すれば微細なる技巧テクニツクが——問題にならない樣な繪は信用しない。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
「お若いに似合わず技巧わざばかりでなく、学にも通じて居られますご様子、姓名をお聞かせ下されよ」
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
技巧アーチーなら上海一だって云うぜ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鎌倉へ行くまで千代子を天下の女性にょしょうのうちで、最も純粋な一人いちにんと信じていた僕は、鎌倉で暮したわずか二日の間に、始めて彼女の技巧アートを疑い出したのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれどももし親切をかむらない技巧アートが彼女の本義なら……。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)