“技巧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎかう26.3%
トリック15.8%
ぎこう15.8%
テクニック15.8%
テクニツク10.5%
アート5.3%
わざ5.3%
アーチー5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はたけくろつち彼等かれら技巧ぎかう發揮はつきして叮嚀ていねいたがやされゝばがまだそれをさないうちたゞ清潔せいけつこゝろよいかんじをひとこゝろあたへるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
... 糸と人形の技巧トリックを土産に置いて行ったのだろう?」としばらく懐疑にもだえるような表情をしていたが、「とにかく、人形を動かして見ることにしよう」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この時代に春琴は弾絃の技巧ぎこうのみならず作曲の方面にも思いをらし夜中ひそかにあれかこれかと爪弾つまびきで音を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
科学者の直感的に得た黙示を確立するための論理的解析はある意味において科学者の技巧テクニックとも見らるべきものであろう。
科学者と芸術家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
絵具を画板パレツトで練らずになまな色のまま並べようとする画家の技巧テクニツクにも似て居るやうであるが、これは無理な試みであらう。(十月三日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
鎌倉へ行くまで千代子を天下の女性にょしょうのうちで、最も純粋な一人いちにんと信じていた僕は、鎌倉で暮したわずか二日の間に、始めて彼女の技巧アートを疑い出したのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お若いに似合わず技巧わざばかりでなく、学にも通じて居られますご様子、姓名をお聞かせ下されよ」
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昼間だって構うものか。高級船員が行く処だからね。地階に立派な設備が出来ているんだ。技巧アーチーなら上海一だって云うぜ。僕はあすこの常連なんだ。五六百両借りがあるがね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)