“無技巧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むぎかう50.0%
むぎこう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラツ八の問ひの嚴しさに對して、定吉の答へはまた、何んといふ無技巧（むぎかう）なことでせう。
銭形平次捕物控：108 がらツ八手柄話 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
それほど無技巧（むぎかう）に、忠實に使ひ馴らされたのでせう。
銭形平次捕物控：081 受難の通人 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
その無技巧（むぎこう）の丸い眼と、特殊（とくしゅ）の動作とから、復一の養い親の宗十郎は、大事なお得意の令嬢だから大きな声ではいえないがと断って
金魚撩乱 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
いや、それとても亦（また）、彼一流の無技巧（むぎこう）主義で態（わざ）としたことなのだ。彼は、過不足のない程度に心配相な顔をして、斎藤に逢わせて呉れと頼んだ。併し、それは予期した通り許されなかった。
心理試験 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)