“流離”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうり23.1%
さすらひ23.1%
りうり23.1%
さすらい15.4%
さすら7.7%
さすろ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいえ、私たちは、忍ばねばなりません。ただ流離りゅうりみかどのご心中はいかばかりぞと、山深むほど、何やら胸がつまって来るばかりです」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そとの弓うちの弓より生る、そのさまかの流離さすらひの女、日の爲に消ゆる霧かとばかり戀の爲に消たる者の言葉に似たり) 一三—一五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
わかき日のやむごとなさは王城わうじやうのごとしと知りぬ流離りうりの国に
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
故郷を離れる時人にも温まる席がないように、故郷なき工藝は流離さすらいに終るであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
猶世にありとも、そは今所々に散りて流離さすらひをれり。
わたくしたちは、もと開封かいほう東京とうけいの者でございますが、重い税にくるしめられて、商売もなりたたず、この渭州いしゅう流離さすろうてまいりました。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)