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流離
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りゅうり
ふりがな文庫
“
流離
(
りゅうり
)” の例文
「いいえ、私たちは、忍ばねばなりません。ただ
流離
(
りゅうり
)
の
帝
(
みかど
)
のご心中はいかばかりぞと、山深むほど、何やら胸がつまって来るばかりです」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど、この
流離
(
りゅうり
)
たるや、そもそも史進その人が、生れながらにして百八
星
(
せい
)
中の一星たる宿命だったことによるものだろう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いやいや、やむをえずとは申せ、
流離
(
りゅうり
)
亡命の宋江の如きが、
錦繍
(
きんしゅう
)
の帝旗にてむかい、あなたへも、さんざんな無礼、どうか平におゆるしを」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかも、どんな事情で
輦輿
(
れんよ
)
がこんな所を越えて行くのやらも、また、
帝
(
みかど
)
の
流離
(
りゅうり
)
と聞かされても、みかどが流されるとはと、ただ首を
傾
(
かし
)
げるだけな彼らだった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一つ さきには
讒構
(
ざんこう
)
をもうけて、巧みに、
兵部卿
(
ひょうぶきょう
)
ノ親王(大塔ノ宮)を
流離
(
りゅうり
)
に陥す。その罪の六。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“流離”の意味
《名詞》
故郷を離れ、他郷をさまようこと。流浪。
(出典:Wiktionary)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“流離”で始まる語句
流離人
流離民
流離漂泊