“る”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
85.0%
5.0%
2.5%
2.5%
2.5%
2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここまで読みかけると、万吉の胸が処女のようにおどった。彼にも足かけ十年臥薪甞胆がしんしょうたんの事件がある。それへ一曙光しょこうを見出したのだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じょうと、五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり、刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あの人は勉強すると今に大學の教師として僕抔よりも遙かに適任者にな。しかも生意氣な所が毫もない。まことにゆかしい人である。只氣が弱いのが弱點である。
きぎなく高円たかまとのへに桜花散り流らふるて流らふ人もがも (巻十、春雑)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
うへ、ぞつこんおもひこがれる御新姐ごしんぞくみが、やさしい風流ふうりうのあるのをうかゞつて、居𢌞ゐまはりの夜店よみせ表紙へうしやぶれた御存ごぞんじのうたほんあさつてて、なんとなくひとせるやうにひねくつてたのであつた。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
而シテ今者こんしゃ秋山小島ノ二氏ソノ遺稿ヲ以テマサニコレヲはんセントス。因テ余ガ一閲ヲ請フ。余コレヲ閲シテ大ニ驚イテ曰ク雲如ノ詩ここニ至ツテ別ニ絶佳ヲ加フ。以前ノ詩ハ佳ナラザルニ非ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)