“末流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばつりゅう37.5%
すえ25.0%
ばつりう12.5%
まつりう12.5%
まつりゅう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己は自分の事を末流ばつりゅうだとあきらめてはいるが、それでも少し侮辱せられたような気がした。そこで会釈をして、その場を退いた。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
彼を知らずして是を論ずるのは、水源みなもとを知らずして末流すえを探るようなものであります。
豊洲は南宮大湫なんぐうたいしうの門人である。二十一歳にして師大湫の喪に遭つて、此より細井平洲に従つて学び、終に平洲の女婿となつた。要するに所謂叢桂社の末流ばつりうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
からずむかしをいはば三千ごく末流まつりうなりといふ、さらば旗下はたもと娘御むすめごにや、親御おやごなどもおはさぬか、一人ひとりみとはいたはしきことなりと、はやくもそのひと不憫ふびんになりぬ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何とかいう氏族うじぞく末流まつりゅうに当る由緒ゆいしょある家庭の長男に生れたと信じている私の父が、事実、その頃はまだかなり裕福に暮していた祖父のもとで我儘わがまま若様わかさま風に育てられたところから