“葡萄色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶどういろ50.0%
えびいろ25.0%
ぶだういろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利鎌とがまのような月の出ている葡萄色ぶどういろの空に、一輪二輪とほころびかけている真っ直ぐな枝の、勢いよく伸びているのもいいものです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
小供の衣服きものを縫ふ——といふ事が、はしなくも智恵子をして亡き母を思出させた。智恵子は箪笥の上から、葡萄色えびいろ天鵞絨ビロウドの表紙の、厚い写真帖を取下して、机の上に展いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
僕は勿論不幸にも彼女に会ふことは出来なかつた。が、彼女は半月ほどしたのち、はるばる僕に一すぢの葡萄色ぶだういろのネク・タイを送つて来た。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)