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葡萄色
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ぶどういろ
ふりがな文庫
“
葡萄色
(
ぶどういろ
)” の例文
利鎌
(
とがま
)
のような月の出ている
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の空に、一輪二輪と
綻
(
ほころ
)
びかけている真っ直ぐな枝の、勢いよく伸びているのもいいものです。
季節の植物帳
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
それが黒い
鍔広
(
つばびろ
)
の帽子をかぶって、
安物
(
やすもの
)
らしい
猟服
(
りょうふく
)
を着用して、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
のボヘミアン・ネクタイを結んで——と云えば
大抵
(
たいてい
)
わかりそうなものだ。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
屍体
(
したい
)
の肌は、もう
葡萄色
(
ぶどういろ
)
になっていた。わしは、わしの
愛執
(
あいしゅう
)
のために、
老母
(
おふくろ
)
のそうした醜い顔をいつまでもこの世に
曝
(
さら
)
しておくのを罪深く思った。
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうそう。あの時山木の
女
(
むすめ
)
と並んで、
垂髪
(
おさげ
)
に
結
(
い
)
って、ありあ何とか言ったっけ、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の
袴
(
はかま
)
はいて澄ましておどってたのは、たしか浪さんだっけ」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
巌流は、
浮織
(
うきおり
)
の白絹の小袖に、眼のさめるような、
猩々緋
(
しょうじょうひ
)
の
袖無
(
そでなし
)
羽織をかさね、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の
染革
(
そめがわ
)
の
裁附袴
(
たっつけ
)
を
穿
(
は
)
いていた。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
金
(
きん
)
の
元結
(
もとゆい
)
が
前髪
(
まえがみ
)
にチラチラしている、
浅黄繻子
(
あさぎじゅす
)
の
襟
(
えり
)
に、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の
小袖
(
こそで
)
、
夜目
(
よめ
)
にもきらやかな
裃
(
かみしも
)
すがた——そして
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた
丸紐
(
まるひも
)
を、
胸
(
むね
)
のところで
蝶
(
ちょう
)
にむすんでいるのは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“葡萄色”の解説
葡萄色(えびいろ)は、山葡萄の実のような赤紫。また葡萄色(ぶどういろ)は、ブドウの実のような赤紫。鉄道のぶどう色についても本項で詳述。
(出典:Wikipedia)
葡
漢検準1級
部首:⾋
12画
萄
漢検準1級
部首:⾋
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“葡萄”で始まる語句
葡萄
葡萄酒
葡萄牙
葡萄棚
葡萄蔓
葡萄園
葡萄畑
葡萄圃
葡萄豆
葡萄茶