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弄
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ひね
ふりがな文庫
“
弄
(
ひね
)” の例文
侯爵は嬉しさうににこ/\して「ほゝう、これは又面白い出来ぢやの、成程俵形で……」と皺くちやな
掌面
(
てのひら
)
で
弄
(
ひね
)
くり廻して悦に入つてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
或
(
ある
)
晩十時頃まで、色々人骨を
弄
(
ひね
)
くって、一人で熱心に解剖学の研究をしていたが、
最早
(
もはや
)
夜も
更
(
ふ
)
けたので、家へ帰ろうと思ってその室へ錠を下ろして、二階から下りて来ると
死体室
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
「よけいな
詮索
(
せんさく
)
をおしでないよ。おまえさんは、
長崎骨董
(
ながさきこっとう
)
でも
弄
(
ひね
)
っていればいいのだろ」
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
独語
(
ひとりごと
)
を言つてゐたが、別に一輪挿を
弄
(
ひね
)
くる程の
風流気
(
ふうりゆうぎ
)
も無い事に気が
注
(
つ
)
いて一寸顎をしやくつて前にゐる
芸妓
(
げいこ
)
を見た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夫人は番頭が取り出して来る色々な土産物を
弄
(
ひね
)
くりまはしてゐたが、そのなかから
通草蔓
(
あけびかづら
)
の手籠を二つ三つ買ひ取つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
九代目団十郎が、まだ河原崎権十郎といつた頃、ある
和蘭
(
オランダ
)
医者のうちで
珈琲
(
コーヒー
)
茶椀を見て、不思議さうに
弄
(
ひね
)
くり廻してゐたが、暫くすると無気味さうにそつと下へ置いて
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と気が
注
(
つ
)
いてみると、
何
(
ど
)
うしてもその茶匙を
弄
(
ひね
)
くる気になれなくなつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼は
腹這
(
はらばひ
)
になつて、舶来の
玩具
(
おもちや
)
を
弄
(
ひね
)
くつてゐるのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“弄”を含む語句
嘲弄
玩弄
玩弄物
手弄
翻弄
玩弄品
翫弄
飜弄
戯弄
調弄
翫弄物
愚弄
弄花
弄斎節
弄殺
弄戯
弄物
弄品
如法玩弄
御弄
...