“なぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
67.6%
29.6%
1.7%
戯弄0.6%
調戯0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今どきこの湯つぼへ下りて来る人はあるまいと、千浪は安心して、惜気おしげもなくその身体からだを湯になぶらせて、上ることも忘れたふうだった。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼は僕の折れた腕を治療してくれながら、以後は化け物や怪物をなぶり廻さないように忠告してくれた。船長はすっかり黙ってしまった。
階子はしごせいとわめいたとまをしてなぶるのでございます。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そんな具合でもう気の毒で見ていられまへんがな。ほて、もう、わたし、あんた方、そんなつまらんこと言うてお園さん戯弄なぶらんとおいとくれやすいうて、小言いうてました」
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
圧制家デスポト利己論者イゴイストと口ではのろいながら、お勢もついその不届者と親しんで、もてあそばれると知りつつ、玩ばれ、調戯なぶられると知りつつ、調戯なぶられている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)