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弄
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まさぐ
ふりがな文庫
“
弄
(
まさぐ
)” の例文
満枝はさすが
過
(
あやまち
)
を悔いたる
風情
(
ふぜい
)
にて、やをら左の
袂
(
たもと
)
を
膝
(
ひざ
)
に
掻載
(
かきの
)
せ、
牡丹
(
ぼたん
)
の
莟
(
つぼみ
)
の如く
揃
(
そろ
)
へる
紅絹裏
(
もみうら
)
の
振
(
ふり
)
を
弄
(
まさぐ
)
りつつ、彼の
咎
(
とがめ
)
を
懼
(
おそ
)
るる
目遣
(
めづかひ
)
してゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
令嬢は、右の手に持つてゐる華奢な象牙骨の扇を、
弄
(
まさぐ
)
りながら、青年の顔を見上げながら、
遉
(
さすが
)
に女らしく云つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
その若い男は、店の前に立ててある松飾りの、松の葉を
弄
(
まさぐ
)
っていた。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
机の上に置かれた金脚のついた宝石の一つを
弄
(
まさぐ
)
りながら
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
令嬢は、右の手に持っている
華奢
(
きゃしゃ
)
な
象牙骨
(
ぞうげぼね
)
の扇を、
弄
(
まさぐ
)
りながら、青年の顔を見上げながら、
遉
(
さすが
)
に女らしく云った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
遊佐が
弄
(
まさぐ
)
れる半月形の
熏豚
(
ハム
)
の
罐詰
(
かんづめ
)
も、この
設
(
まうけ
)
にとて
途
(
みち
)
に求めしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
父は騒がず、
笑
(
ゑみ
)
を含みて赤き
髭
(
ひげ
)
を
弄
(
まさぐ
)
りたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“弄”を含む語句
嘲弄
玩弄
玩弄物
手弄
翻弄
玩弄品
翫弄
飜弄
戯弄
調弄
翫弄物
愚弄
弄花
弄斎節
弄殺
弄戯
弄物
弄品
如法玩弄
御弄
...