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降
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さが
ふりがな文庫
“
降
(
さが
)” の例文
決して一直線に付いて居るのでなくって山のうねうねと
畝
(
う
)
ねくって居るところを
廻
(
めぐ
)
り廻って、あるいは
昇
(
あが
)
りあるいは
降
(
さが
)
って行きますので
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
二上山の
男岳
(
おのかみ
)
・
女岳
(
めのかみ
)
の間から、急に
降
(
さが
)
って来るのである。難波から
飛鳥
(
あすか
)
の都への古い間道なので、日によっては、昼は相応な人通りがある。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
旋風
(
つむじかぜ
)
の
常
(
つね
)
とて
一定
(
いつてい
)
の
方向
(
ほうかう
)
はなく、
西
(
にし
)
に、
東
(
ひがし
)
に、
南
(
みなみ
)
に、
北
(
きた
)
に、
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は
恰
(
あだか
)
も
鵞毛
(
がもう
)
のごとく、
天空
(
てんくう
)
に
舞
(
ま
)
ひ
揚
(
あが
)
り、
舞
(
ま
)
ひ
降
(
さが
)
り、マルダイヴ
群島
(
ぐんたう
)
の
上
(
うへ
)
を
斜
(
なゝめ
)
に
飛
(
と
)
び
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自分は急に陰気になって下へ
降
(
さが
)
る、とうてい
交際
(
つきあい
)
はできないんだと思うと、背中と胸の厚さがしゅうと減って、
臓腑
(
ぞうふ
)
が
薄
(
うす
)
っ
片
(
ぺら
)
な一枚の紙のように
圧
(
お
)
しつけられる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
昂
(
あが
)
ったとか、
降
(
さが
)
ったとか言って、売ったり買ったりする取引場の
喧囂
(
けんごう
)
——
浮沈
(
うきしずみ
)
する人々の変遷——
狂人
(
きちがい
)
のような眼——激しく
罵
(
ののし
)
る声——そういう混雑の中で、正太は毎日のように刺激を受けた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
二上山の
男嶽
(
をのかみ
)
と、
女嶽
(
めのかみ
)
との間から、急に
降
(
さが
)
つて来るのである。
難波
(
なには
)
から
飛鳥
(
あすか
)
の都への本道になつて居るから、日によつては、相応な人通りがある。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
嬉しさはどこまで行っても嬉しいに違ない。だから
理窟
(
りくつ
)
から云うと、意識がどこまで
降
(
さが
)
って行こうとも、自分は嬉しいとのみ思って、満足するよりほかに道はないはずである。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
時々に過ぎる雲の
翳
(
かげ
)
りもなく、晴れきった空だ。高原を
拓
(
ひら
)
いて、間引いた
疎
(
まば
)
らな
木原
(
こはら
)
の上には、もう沢山の羽虫が出て、のぼったり
降
(
さが
)
ったりして居る。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
鳥打帽の
廂
(
ひさし
)
を
跨
(
また
)
いで、脳天まで届いたと思う頃また白眼がじりじり下へ
降
(
さが
)
って来た。今度は顔を素通りにして胸から
臍
(
へそ
)
のあたりまで来るとちょっと留まった。臍の所には
蟇口
(
がまぐち
)
がある。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
高原を拓いて、
間引
(
まび
)
いた疎らな
木原
(
こはら
)
の上には、もう沢山の羽虫が出て、のぼつたり
降
(
さが
)
つたりして居る。たつた一羽の鶯が、よほど前から一処を移らずに、鳴き続けてゐるのだ。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
山腹の紫は、雲となって
靉
(
たなび
)
き、次第次第に
降
(
さが
)
る様に見えた。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
“降(不降)”の解説
不降(ふこう)は、夏朝の第11代帝。帝孔甲の父。弟は帝扃。『竹書紀年』によると、19年間在位した。即位後、6年目に九苑を討ったという。
第11代
(出典:Wikipedia)
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“降”を含む語句
降誕祭
昇降機
昇降口
天降
大降
降雪
降下
降雨
土砂降
昇降
降伏
下降
降灰
降参
降出
降積
降人
吹降
降魔
雨降
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