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さが
ふりがな文庫
“
搜
(
さが
)” の例文
新字:
捜
「まア行つて見るが宜い。俺はそれより先に一萬兩の方を
搜
(
さが
)
すよ。材木置場を一と通り見るだけでも、三日や四日はかゝるだらうから」
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かれ
)
には
庭
(
には
)
の
節制
(
だらし
)
のない
騷
(
さわ
)
ぎの
聲
(
こゑ
)
が
其
(
そ
)
の
耳
(
みゝ
)
を
支配
(
しはい
)
するよりも
遠
(
とほ
)
く
且
(
かつ
)
遙
(
はるか
)
な
闇
(
やみ
)
に
何物
(
なにもの
)
をか
搜
(
さが
)
さうとしつゝあるやうに
只
(
たゞ
)
惘然
(
ばうぜん
)
として
居
(
ゐ
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼方
(
あつち
)
此方
(
こつち
)
と
搜
(
さが
)
す中、
漸
(
やつ
)
とのことで大きな
無花果
(
いちじく
)
の
樹蔭
(
こかげ
)
に
臥
(
ね
)
こんで
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
つけ
出
(
だ
)
し、
親父
(
おやぢ
)
は
恭々
(
うや/\
)
しく
近寄
(
ちかよ
)
つて
丁寧
(
ていねい
)
にお
辭儀
(
じぎ
)
をして
言
(
い
)
ふのには
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
搜
(
さが
)
さう、
尋
(
たづ
)
ねようと
思
(
おも
)
ふ
前
(
まへ
)
に、
土塀
(
どべい
)
に
踞
(
しやが
)
んで
砂利所
(
じやりどころ
)
か、
石垣
(
いしがき
)
でも
引拔
(
ひきぬ
)
いて、
四邊
(
あたり
)
八方
(
はつぱう
)
投附
(
なげつ
)
けるかも
分
(
わか
)
らなかつたんです。……
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うしても、ありや
萬里
(
ばんり
)
の
長城
(
ちやうじやう
)
の
向側
(
むかふがは
)
にゐるべき
人物
(
じんぶつ
)
ですよ。さうしてゴビの
沙漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
で
金剛石
(
ダイヤモンド
)
でも
搜
(
さが
)
してゐれば
可
(
い
)
いんです
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ロミオ
心臟
(
しんざう
)
が
此處
(
こゝ
)
に
殘
(
のこ
)
ってゐるのに、
何
(
なん
)
で
歸
(
かへ
)
ることが
出來
(
でき
)
ようぞい?
鈍
(
どん
)
な
土塊
(
つちくれ
)
め、
引返
(
ひッかへ
)
して、おのが
中心
(
たましひ
)
を
搜
(
さが
)
しをれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
切て
駈付
(
かけつけ
)
來り兩人にて又々
彼方此方
(
かなたこなた
)
と尋ね廻り地内の鎭守稻荷堂或ひは
薪部屋
(
まきべや
)
物置等
(
ものおきとう
)
殘
(
のこ
)
らず
搜
(
さが
)
しけれ共
影
(
かげ
)
だに見えざれば掃部は
不審
(
いぶかり
)
最
(
もう
)
此上は和尚を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寢間着
(
ねまき
)
の上に
上衣
(
うはぎ
)
を引かけ、靴なしでそつと寢室を忍び出た、そしてテムプル先生のお室を
搜
(
さが
)
しに出かけた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は、
片山
(
かたやま
)
の
同志
(
どうし
)
のK
氏
(
し
)
の
家
(
うち
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よ
)
せて、
彼
(
かれ
)
の
居所
(
ゐどころ
)
を
搜
(
さが
)
してゐたが、その
彼
(
かれ
)
が、I
刑務所
(
けいむしよ
)
の
未決監
(
みけつかん
)
にゐると
判
(
わか
)
つたのは、
行方不明
(
ゆくへふめい
)
になつてから、
半年
(
はんとし
)
もの
後
(
のち
)
だつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
愚
(
ぐ
)
な
話
(
はな
)
しではあるが
一月
(
ひとつき
)
のうちに
生命
(
せいめい
)
が
危
(
あやふ
)
いとか
言
(
い
)
つたさうな、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると
餘
(
あま
)
り
快
(
こゝろよ
)
くもないに
當人
(
たうにん
)
も
頻
(
しき
)
りと
嫌
(
いや
)
がる
樣子
(
やうす
)
なり、ま、
引移
(
ひきうつ
)
りをするが
宜
(
よ
)
からうとて
此處
(
こゝ
)
を
搜
(
さが
)
させては
來
(
き
)
たが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
或は又新しい心のあぢはひを
搜
(
さが
)
しに、ぶらりぶらりと長い廊下を傳つて行く。
嘘をつく日
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
素問
(
そもん
)
や
靈樞
(
れいすう
)
でも
讀
(
よ
)
むやうな
醫者
(
いしや
)
を
搜
(
さが
)
して
極
(
き
)
めてゐたのではなく、
近所
(
きんじよ
)
に
住
(
す
)
んでゐて
呼
(
よ
)
ぶのに
面倒
(
めんだう
)
のない
醫者
(
いしや
)
に
懸
(
か
)
かつてゐたのだから、ろくな
藥
(
くすり
)
は
飮
(
の
)
ませて
貰
(
もら
)
ふことが
出來
(
でき
)
なかつたのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
多勢手が揃つたところでいろ/\手分けをして
搜
(
さが
)
すと、第一番に縁の下に役り込んであつた血だらけの
玄翁
(
げんのう
)
を文七が見付けてくれます。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私
(
わたし
)
は
青
(
あを
)
くなつた——(
居
(
ゐ
)
るなら
訪
(
たづ
)
ねる。)を——(
要
(
い
)
るなら
搜
(
さが
)
す。)——
巖谷氏
(
いはやし
)
のわけの
分
(
わか
)
らなかつたのは
無理
(
むり
)
はない。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
カピ妻
方法
(
てだて
)
は
自身
(
じしん
)
で
工夫
(
くふう
)
しやれ、
使者
(
つかひ
)
は
予
(
わし
)
が
搜
(
さが
)
しませう。それはさうと、めでたい
報道
(
しらせ
)
を
持
(
も
)
って
來
(
き
)
たぞや。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
雲飛は
所謂
(
いはゆ
)
る
掌中
(
しやうちゆう
)
の
珠
(
たま
)
を
奪
(
うば
)
はれ殆ど
死
(
し
)
なうとまでした、
諸所
(
しよ/\
)
に人を
出
(
だ
)
して
搜
(
さが
)
さしたが
踪跡
(
ゆきがた
)
が
全
(
まる
)
で
知
(
しれ
)
ない、其中二三年
經
(
た
)
ち或日
途中
(
とちゆう
)
でふと
盆石
(
ぼんせき
)
を賣て居る者に
出遇
(
であつ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
置忘
(
おきわす
)
れ小用に立し中
紛失
(
ふんじつ
)
仕まつりしにより諸所相
搜
(
さが
)
し候へども一向に見當り申さず
餘儀
(
よぎ
)
なく歸宅仕つりしところ其節私し妻の實母年回に付上新田村なる
無量庵
(
むりやうあん
)
の
大源和尚
(
だいげんをしやう
)
へ供養を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「家の廻りから土藏の土臺下を掘つたのはその爲——つまり小判を
搜
(
さが
)
すたためだつたと思ひます。誰が掘つたか、私にはわかりませんが」
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
搜
(
さが
)
すと
居
(
を
)
ります。……
昨日
(
きのふ
)
も
鐵砲打
(
てつぱううち
)
の
旦那
(
だんな
)
に、
私
(
わし
)
がへい、お
供
(
とも
)
で、
御案内
(
ごあんない
)
でへい、
立派
(
りつぱ
)
に
打
(
う
)
たせましたので。」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乳母
速
(
はや
)
う
居間
(
ゐま
)
へゆかしゃれ。お
前
(
まへ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばす
眞實
(
ほん/″\
)
のロミオを
搜
(
さが
)
して
來
(
こ
)
う。
其
(
その
)
居處
(
ゐどこ
)
は
知
(
し
)
ってをる。これの、こちのロミオどのは、
今宵
(
こよひ
)
こゝへ
來
(
き
)
やしゃる
筈
(
はず
)
ぢゃ。わしが
往
(
い
)
て
呼
(
よ
)
んで
來
(
こ
)
う。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
取落したるとや夫は
夢
(
ゆめ
)
にても見しならん
萬一
(
もし
)
實
(
まこと
)
に落したり共此所の店にては有まじ夫れは外を
搜
(
さが
)
されよ
斯
(
かう
)
見
(
み
)
た處が二十兩は
扨置
(
さておき
)
二兩の金も持るゝ樣な
人物
(
ひとがら
)
ならずと散々に罵りければ老人は
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「大層お困りの樣子ですから、お孃樣を
搜
(
さが
)
し出してあげた上、町人や奉公人に惡いのがあつたら、それは容赦をいたしません」
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まさか
自動車
(
じどうしや
)
で、ドライブして、
搜
(
さが
)
して
囘
(
まは
)
るほどの
金
(
かね
)
はなし……
縁
(
えん
)
の
切
(
き
)
れめか、よし
原
(
はら
)
すゞめ、
當分
(
たうぶん
)
せかれたと
斷念
(
あきら
)
めて
居
(
ゐ
)
ると、
當年
(
たうねん
)
五月
(
ごぐわつ
)
——
房州
(
ばうしう
)
へ
行
(
い
)
つた
以前
(
いぜん
)
である。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ね、錢形の親分。あんまり樣子が變だから、内々八五郎兄哥の
留守
(
るす
)
を狙つて、あの叔母の家といふのを
搜
(
さが
)
して見ると——」
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
小戻
(
こもど
)
りして、
及腰
(
およびごし
)
に、
引
(
ひつ
)
こ
拔
(
ぬ
)
くやうにバスケツトを
掴
(
つか
)
んで、
慌
(
あわ
)
てて
辷
(
すべ
)
つて、
片足
(
かたあし
)
で、
怪飛
(
けしと
)
んだ
下駄
(
げた
)
を
搜
(
さが
)
して
逃
(
に
)
げた。
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さうな
顏
(
かほ
)
をしたが、
女
(
をんな
)
もそツと
立
(
た
)
つて
來
(
く
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
搜
(
さが
)
すがいゝ。黒衣があつたら念入りに見るんだぜ。それから道化の衣裳——
有平樣
(
あるへいたう
)
のやうな
裃
(
かみしも
)
がもう一と揃ひある筈だ。それも見て來るがいゝ
銭形平次捕物控:118 吹矢の紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あくる
日
(
ひ
)
、
晩飯
(
ばんめし
)
の
支度前
(
したくまへ
)
に、
臺所
(
だいどころ
)
から
女中部屋
(
ぢよちうべや
)
を
掛
(
か
)
けて、
女
(
をんな
)
たちが
頻
(
しきり
)
に
立迷
(
たちまよ
)
つて、ものを
搜
(
さが
)
す。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「殺した者がなきや、あの男が僞物に決つて居るぢやありませんか——私は片瀬江の島へかけて、もう一度、あの時の死骸も
搜
(
さが
)
す積りですよ」
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
切符
(
きつぷ
)
を
三枚
(
さんまい
)
頼
(
たの
)
むと、つれを
搜
(
さが
)
してきよろついた
樣子
(
やうす
)
を
案
(
あん
)
じて、
赤帽君
(
あかばうくん
)
は
深切
(
しんせつ
)
であつた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「八丁堀の旦那方からも、内々でお達しがあつたよ、天下の通用金の贋を、うんと拵へる場所があるに違げえねえ、手一杯に
搜
(
さが
)
して見ろ——とな」
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一呼吸
(
ひといき
)
拔
(
ぬ
)
いて
置
(
お
)
いて、
唐突
(
だしぬけ
)
に、ばり/\ばり/\、びしり、どゞん、
廊下
(
らうか
)
の
雨戸外
(
あまどそと
)
のトタン
屋根
(
やね
)
がすさまじく
鳴響
(
なりひゞ
)
く。ハツと
起
(
お
)
きて、
廊下
(
らうか
)
へ
出
(
で
)
た。
退治
(
たいぢ
)
る
氣
(
き
)
ではない、
逃路
(
にげみち
)
を
搜
(
さが
)
したのである。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「茶にしちやいけません。五日四晩、江戸から、房州、神奈川まで、下つ引と三人、夜の目も寢ずに
搜
(
さが
)
した揚句——」
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本
(
ほん
)
を
買
(
か
)
つてさぐり
讀
(
よ
)
みに
搜
(
さが
)
しましてもどれが
何
(
なん
)
だか
分
(
わか
)
りません。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「少しも大丈夫ぢやないよ。でも、斯うなれば行がかりだ、夜の明ける迄に、下手人を
搜
(
さが
)
し當てる外はあるまいよ」
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
えゝ、さぐり
讀
(
よ
)
みに
搜
(
さが
)
しましても、どれが
何
(
なん
)
だか
分
(
わか
)
りません。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なほもよく
搜
(
さが
)
して居ると、上から落ちたらしい大石の下から、一枚の小判と何やら書いた紙片を見つけました。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ね、親分、三十になるまで、
獨身
(
ひとりみ
)
が面白くてたまらない兄貴だつたんですもの。家の者なんか
搜
(
さが
)
すより、外へ出て、町内の娘や後家をあさつて御覽なさい。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分、
締
(
あき
)
らめた方が無事ですぜ、あれだけ
搜
(
さが
)
して見付からないんだから、いよ/\神隱しとでも思はなきア」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「身に覺えがあるなら、其處で
怒鳴
(
どな
)
つて居るわけもなく、俺のところへ飛んで來る道理もねえ。まア作松は放つて置いて外を
搜
(
さが
)
して見ようぢやないか、兄哥」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
(——三味線をひき乍ら
搜
(
さが
)
してゐたんだとよ、迷子の/\幸三郎やアい——なんてのはいゝ節廻しだぜ——)
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
磯屋の裏をグルリと一と廻り、平次は家の中へ忍び込めさうな場所を
搜
(
さが
)
す樣子でしたが、伽羅大盡と言はれた構へだけに、さすがに忍び込む場所もありません。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
往來で駕籠を見かけた人を
搜
(
さが
)
すことなどは、時も時、正月三日の江戸の街でも、思ひも寄らぬことです。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、この野郎は容易に口を割るめえ。請人を
搜
(
さが
)
して、うんと絞つてみろ。どうせ所名前も
僞
(
にせ
)
だらう。本當の素姓が判つたら、親も女房子も皆な縛り上げて來い」
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私が、大金を何處かに隱してあるに違ひないと思ひ込んだことでせう、二つの土藏を
搜
(
さが
)
し拔いた上、床下から天井裏、壁を叩いたり、落しに首を突つ込んだり」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「行つて見ませう。守袋を
搜
(
さが
)
さなきや、わざ/\此處まで來たのは無駄骨折になるぢやありませんか」
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お願ひでございます、姉を
搜
(
さが
)
して下さい。——明後日になると、芝田樣がお見えになる筈で——」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
擽
(
くすぐ
)
つてえや、野郎、何が望みで人の身體を
搜
(
さが
)
すんだ。
臍
(
へそ
)
なんか摘むと噛み付いてやるぞ、畜生ツ」
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「洗つたばかり? あの娘の部屋を
搜
(
さが
)
しませうか、三本の手紙は何處かに隱してあるに違ひない」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分の見立てですよ、——親の大金を持出した息子だの、身投げの場所を
搜
(
さが
)
す女房だの——」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
引返して一色友衞を
搜
(
さが
)
すと、何時の間にやら
稽古場
(
けいこば
)
に引込んで、春日藤左衞門が置き忘れたままの『禁制の祕曲』の前に、
愛管
(
あいくわん
)
に息を入れて、一生懸命工夫をして居ります。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
搜
部首:⼿
12画
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