“士町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さむらいまち50.0%
さむらひまち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正午ひる少しさがった頃、公園の見晴しで、花の中から町中まちなかの桜をながめていると、向うが山で、居る処が高台の、両方から、谷のような、一ヶ所空の寂しい士町さむらいまちと思う所の、物干ものほしの上にあがって
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地方ちはうでも其界隈そのかいわいは、封建ほうけんころきはめてふうわる士町さむらひまちで、妙齡めうれい婦人ふじん此處こゝ連込つれこまれたもの、また通懸とほりかゝつたもの、して腰元妾奉公こしもとめかけぼうこうになどつたもののきてかへつたためしはない、とあとでいた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)