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引籠
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ひっこも
ふりがな文庫
“
引籠
(
ひっこも
)” の例文
と妓王は、二十一という花の盛にいさぎよく別れを告げると、髪を切って
嵯峨野
(
さがの
)
の奥に小さな
庵
(
いおり
)
をつくって
引籠
(
ひっこも
)
ってしまった。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
寂
(
さび
)
しくってなりません、
本当
(
ほんと
)
にお
愧
(
はずか
)
しゅうございますが、こんな山の中に
引籠
(
ひっこも
)
っておりますと、ものをいうことも忘れましたようで、心細いのでございますよ。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いいえ、そうしてあけておかないと、お客様が通っても橋銭を置いて行ってくれません。ずるいからね、
引籠
(
ひっこも
)
って誰も見ていないと、そそくさ通抜けてしまいますもの。」
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
車馬
(
しゃば
)
の通行を
留
(
と
)
めた場所とて、人目の恥に
歩行
(
あゆ
)
みも成らず、——金方の計らひで、——
万松亭
(
ばんしょうてい
)
と言ふ
汀
(
みぎわ
)
なる料理店に、とに
角
(
かく
)
引籠
(
ひっこも
)
る事にした。紫玉は
唯
(
ただ
)
引被
(
ひっかつ
)
いで
打伏
(
うちふ
)
した。が、
金方
(
きんかた
)
は油断せず。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
車馬の通行を留めた場所とて、人目の恥に
歩行
(
あゆ
)
みもならず、——
金方
(
きんかた
)
の計らいで、——
万松亭
(
ばんしょうてい
)
という
汀
(
みぎわ
)
なる料理店に、とにかく
引籠
(
ひっこも
)
る事にした。紫玉はただ
引被
(
ひっかつ
)
いで打伏した。が、金方は油断せず。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“引籠”で始まる語句
引籠勝