“泣吃逆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なきじゃく40.0%
ないじゃくり20.0%
なきじゃくり20.0%
なきじやつくり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうどうしていいか分らなくなってしまった彼は、傍の草の中に突伏して、拝みたくて堪らない心持になりながら子供のように泣吃逆なきじゃくったのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「厭よ、わたい厭よ、別れるのは厭、厭! 厭だ、厭だ、別れるのは厭。」と、泣吃逆ないじゃくりをして、身をふるわし
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真蒼まっさおになり、髪も乱れて、泣吃逆なきじゃくりをしいしい
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
光景ありさまに、姑も笑へば、お妻も笑つて、『まあ、可笑をかしな児だよ、斯の児は。』と乳房を出して見せる。それをくはへて、泣吃逆なきじやつくりをしながら、そつと丑松の方を振向いて見て居る児童こどもの様子も愛らしかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)