泣吃逆なきじやつくり)” の例文
光景ありさまに、姑も笑へば、お妻も笑つて、『まあ、可笑をかしな児だよ、斯の児は。』と乳房を出して見せる。それをくはへて、泣吃逆なきじやつくりをしながら、そつと丑松の方を振向いて見て居る児童こどもの様子も愛らしかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)