“せんだつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先達83.7%
蝉脱16.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このさばけた先達せんだつを見送ろうとして、よく鎗錆やりさびを持出した画家と勧進帳かんじんちょうを得意にした画家とはダンフェール・ロシュルュウの方面から
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『集団行進』の中に辛うじて二人の先達せんだつを送った婦人の大衆はまだまだ「やさしい婦人の歌心」という程度のところに引止められていて
一九〇九年型の女優が一九三四年式のぴちぴちした近代娘に蝉脱せんだつした瞬間のスリルがおそらくこの作者の一番の狙いどころではないかと思われる。
映画雑感(Ⅴ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
が、間もなくその馬鹿馬鹿しさに気が付いて四五篇でその型から蝉脱せんだつすることに骨を折るようになった筈である。
捕物小説のむずかしさ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)