“ほういつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
抱一61.1%
放逸27.8%
放佚5.6%
迸溢5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数代前の先祖から門外不出といわれて秘蔵されて来たことだの、また、そこには抱一ほういつ文晁ぶんちょうの頃から文人や画家がよく遊んだことだの
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の苦痛を助かりたいと、始めて其の時に驚いて助からんと思っても、それはても何の甲斐もない事じゃ、此のを知らずして破戒無慚むざん邪見じゃけん放逸ほういつの者を人中じんちゅうの鬼畜といって、鬼の畜生という事じゃ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
湯からあがって、谿川の音の聞える、静かな部屋のなかに、差し向いに坐っている二人のなかには、初めて一緒になった時のような心の自由と放佚ほういつとが見出されなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あたかも報復の念迸溢ほういつして一寸刻いっすんきざみにしなければあきたらないかのように、生の去ったのちの肉塊にさえ、その情欲のおもむくままにかんを尽してひそかに快をっているのだ。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)