“臥褥”の読み方と例文
読み方割合
がじょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしの母の語るところによれば、松浦翁はいつも早朝毅堂先生のなお臥褥がじょくを出でざる頃訪い来り、枕頭ちんとうに坐し高声に笑談して立ち帰るを常とした。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
妾は嬰児えいじ哺育ほいくするのほか、なお二児の教育のゆるがせになしがたきさえありて、苦悶くもん懊悩おうのううちに日を送るうち、神経衰弱にかかりて、臥褥がじょくの日多く、医師より心を転ぜよ、しからざれば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)