“産褥熱”の読み方と例文
読み方割合
さんじょくねつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の六つの時の母の大病は、弟を出産した彼の産褥熱さんじょくねつであった。以来、弟は本家の祖母の許で育てられていたからでもあるが。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
熱さえ出ればすぐ産褥熱さんじょくねつじゃなかろうかという危惧きぐの念を起した。母から掛り付けて来た産婆に信頼している細君の方がかえって平気であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母は産褥熱さんじょくねつの手当てがゆき届かなかったために死に、父は彼と同じく枝切り職であったが木から落ちて死んだ。