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産褥熱
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さんじょくねつ
ふりがな文庫
“
産褥熱
(
さんじょくねつ
)” の例文
私の六つの時の母の大病は、弟を出産した彼の
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
であった。以来、弟は本家の祖母の許で育てられていたからでもあるが。
澪標
(新字新仮名)
/
外村繁
(著)
熱さえ出ればすぐ
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
じゃなかろうかという
危惧
(
きぐ
)
の念を起した。母から掛り付けて来た産婆に信頼している細君の方がかえって平気であった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
母は
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
の手当てがゆき届かなかったために死に、父は彼と同じく枝切り職であったが木から落ちて死んだ。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
獣医はどうも
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
らしいと言う。よく命にかかわることもある病気で、それも特にいい乳牛に多い。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
織田家は北境の守りにしばらく
安堵
(
あんど
)
を保った。けれど、その嫁君は、信勝を生むと
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
で死んだ。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そのうちに丁度今から二十年
前
(
ぜん
)
の事……品夫の母親が、品夫を生み落したまま
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
で死ぬと間もなく、甥の当九郎が又、何の理由も無しに、叔父の源次郎氏と私の
養父
(
ちち
)
へ宛てて
復讐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
少し
血脚気
(
ちがっけ
)
の気味もあるようだし、
産褥熱
(
さんじょくねつ
)
の出たのも気にくわぬが、これでどうかこうか余病さえ
惹
(
ひ
)
き起さなければ、大して心配することもなさそうだと言って局部へ手当てを施し
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
褥
漢検1級
部首:⾐
15画
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
“産褥”で始まる語句
産褥
産褥中