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『槍が岳に登った記』
ふりがな文庫
『
槍が岳に登った記
(
やりがたけにのぼったき
)
』
赤沢 雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢ですと言った。暑さと疲れとで目のくらみかかった自分は今まで下ばかり見て歩いていた。じめじめした苔の間に鷺草のような小さな紫の花がさいていたのは知っている。熊笹の折りかさなった中に兎の糞の白くころが …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「芥川龍之介全集 別冊」岩波書店、1929(昭和4)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
鷺草
(
さぎぐさ
)
兎
(
うさぎ
)
糞
(
ふん
)
寂寞
(
じゃくまく
)
赤沢
(
あかざわ
)
白毫
(
びゃくごう
)
皺
(
しわ
)
絶嶺
(
ぜつれい
)
苔
(
こけ
)
菱
(
ひし
)
藍色
(
あいいろ
)
蟹
(
かに
)
熊笹
(
くまざさ
)
鏃
(
やじり
)
飛騨
(
ひだ
)
鮪
(
まぐろ
)
鼠色
(
ねずみいろ
)
甲羅
(
こうら
)
今朝
(
けさ
)
焚火
(
たきび
)
浴衣
(
ゆかた
)
洪水
(
こうずい
)
歯朶
(
しだ
)
槍
(
やり
)
岳
(
たけ
)
山膚
(
やまはだ
)
屏風
(
びょうぶ
)
壺
(
つぼ
)
充
(
み
)
偃松
(
はいまつ
)
信濃
(
しなの
)