“赤沢”の読み方と例文
読み方割合
あかざわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑木の暗い林を出ると案内者がここが赤沢あかざわですと言った。暑さと疲れとで目のくらみかかった自分は今まで下ばかり見て歩いていた。
槍が岳に登った記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
赤沢あかざわ医師の経営する私立脳病院は、M市の郊外に近い小高い赭土山あかつちやまの上にこんもりした雑木林を背景に、火葬場へ行く道路を見下すようにして立っているのだが
三狂人 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
小松原からつゞいての村は高塚、その次ぎは伊古部いこべ赤沢あかざわなどいふ村々であつた。もう五時近く、竹の林の靡く影が長く地に敷いて、早春の冷たさが身にしみて来る。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)