“赭土山”の読み方と例文
読み方割合
あかつちやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤沢あかざわ医師の経営する私立脳病院は、M市の郊外に近い小高い赭土山あかつちやまの上にこんもりした雑木林を背景に、火葬場へ行く道路を見下すようにして立っているのだが
三狂人 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
浴場の窓からは、草の根から水のちびちびしみ出している赭土山あかつちやまわびしげに見られ、檐端のきばはずれに枝を差交さしかわしている、山国らしいたけのひょろ長い木のこずえには、小禽ことりの声などが聞かれた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)