“てんさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
添刪80.0%
天産20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうです。そんな批評はおよしなさい。宗匠の添刪てんさんの態度から幾らも進まないそんな処に彽徊ていかいして、寂しいではありませんか。勿論私も、さびしくて為方がないのです。」
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
即ち明治四十二年の秋八月のはじめに稿をおこし十月の末に書き終るが否や亡友井上唖唖いのうえああ君に校閲を乞い添刪てんさんをなしたのち草稿を雑誌『新小説』編輯者へんしゅうしゃもとに送った。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
天産てんさんに満ち足りて、太古の民のような悠々たる歳月を送っているふうである。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)