“添寝”のいろいろな読み方と例文
旧字:添寢
読み方割合
そいね83.3%
そひね16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、入らせられませ」若後家の吉光きっこうまえは、とばりの蔭に、添寝そいねして寝かしつけていた朝麿あさまろのそばからそっと起きてきて、敷物をすすめた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次の間で仕度を済ましたお浜は、穏やかならぬ話の様子が心配なので、そっと郁太郎の傍に添寝そいねをしながら二人の話を立聞き——いや寝聞きです。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
が、れい大鞄おほかばんが、のまゝ網棚あみだなにふん反返ぞりがへつて、したしなびた空気枕くうきまくら仰向あふむいたのに、牛乳ぎうにうびんしろくび寄添よりそつて、なんと……、添寝そひねをしようかとするかたちる。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼女の一生が真実ほんたうに其一晩できまつたことを思出した。その晩は姉妹きやうだい二人して眠らなかつたことを思出した。子供と添寝そひねをしながら、お節はそんなことを考へて、復たウト/\して居た。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)