添書ことわき)” の例文
もう此頃になると、太政官符に、更にきびしい添書ことわきがついて出なくとも、氏々の人は皆、目の前のすばやい人事自然の交錯した転変に、目を瞠るばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
太政官符だいじょうがんぷに、更に厳しい添書ことわきがついて出ずとも、氏々の人は皆、目の前のすばやい人事自然の交錯した転変に、目をみはるばかりであったので、久しい石城の問題も、其で、解決がついて行った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)