添書てんしよ)” の例文
もつとも大隈伯にでも頼んだら、二つ返事で地獄の門番に添書てんしよだけは書いて呉れるかも知れない。あの人は人に親切を尽すといふ事は、添書てんしよをつける事だとわきまへてゐるのだから。
玄関にいぬつないでゐるうち、九官鳥を飼つてゐるうちむさくるしい書生を飼つてゐるうち、猫がぞろ/\這ひ出して来るうち——そんなうちへは添書てんしよをつけて悪魔でも送つてやり度くなる。
むかし柴田是真ぜしんが鈴木南嶺の添書てんしよを持つて京都へ入つて来た。