“川添”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かはぞひ41.7%
かわぞい33.3%
かはぞ8.3%
かわぞ8.3%
かわぞえ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みなぎるばかりひかりつて、しかかるい、川添かはぞひみち二町にちやうばかりして、しろはしえたのが停車場ていしやばから突通つきとほしのところであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
町の場末から、橋を一つ渡って、山のふもとを、五町ばかり川添かわぞいに、途中、家のない処をくので、雪にはいうまでもなくうずもれる。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
陰気いんき燈火ともしびの下で大福帳だいふくちやう出入でいり金高きんだかを書き入れるよりも、川添かはぞひのあかるい二階洒落本しやれほんを読むはうがいかに面白おもしろかつたであらう。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
耕一の家は学校から川添かわぞいに十五町ばかりのぼった処にありました。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あちこち迷った末に、翁の選択はとうとう手近い川添かわぞえの娘に落ちた。川添家は同じ清武村の大字おおあざ今泉、小字こあざ岡にある翁の夫人の里方で、そこに仲平の従妹いとこが二人ある。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)