“有余”のいろいろな読み方と例文
旧字:有餘
読み方割合
ありあま42.9%
あまり28.6%
いうよ14.3%
ゆうよ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折悪(おりあし)く一人の宿直士(とのい)、番士(ばんし)の影も見えぬ。警護の有余(ありあま)つた御館(おやかた)ではない、分けて黄昏(たそがれ)の、それぞれに立違(たちちが)つたものと見える。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
高台の職人の屈竟(くっきょう)なのが、二人ずれ、翌日、水の引際を、炎天の下に、大川添(ぞい)を見物して、流(ながれ)の末一里有余(あまり)、海へ出て、暑さに泳いだ豪傑がある。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
拾(ひろ)つて来(き)たのは雄鹿(をじか)の角(つの)の折(をれ)、山(やま)深(ふか)ければ千歳(ちとせ)の松(まつ)の根(ね)に生(お)ふると聞(き)く、伏苓(ふくれう)と云(い)ふものめいたが、何(なに)、別(べつ)に……尋常(たゞ)の樹(き)の枝(えだ)、女(をんな)の腕(かひな)ぐらゐの細(ほそ)さで、一尺(いつしやく)有余(いうよ)也(なり)。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
また或は各地の固有に有余(ゆうよ)不足(ふそく)あらんには互にこれを交易(こうえき)するも可(か)なり。すなわち天与(てんよ)の恩恵(おんけい)にして、耕(たがや)して食い、製造して用い、交易(こうえき)して便利を達す。人生の所望(しょもう)この外にあるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)