“いうよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猶豫50.0%
有餘20.0%
有余10.0%
猶予10.0%
猶與10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何物(なにもの)をも吹(ふ)き拂(はら)はねば止(や)むまいとする疾風(しつぷう)は、赤(あか)い煨(おき)を包(つゝ)む白(しろ)い灰(はひ)を寸時(すんじ)の猶豫(いうよ)をも與(あた)へないで吹(ふ)き捲(まく)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
處(ところ)へ! 供(とも)を二人(ふたり)つれて、車夫體(しやふてい)の壯佼(わかもの)にでつぷりと肥(こ)えた親仁(おやぢ)の、唇(くちびる)がべろ/\として無花果(いちじゆく)の裂(さ)けたる如(ごと)き、眦(めじり)の下(さが)れる、頬(ほゝ)の肉(にく)掴(つか)むほどあるのを負(お)はして、六十(ろくじふ)有餘(いうよ)の媼(おうな)、身(み)の丈(たけ)拔群(ばつくん)にして
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
拾(ひろ)つて来(き)たのは雄鹿(をじか)の角(つの)の折(をれ)、山(やま)深(ふか)ければ千歳(ちとせ)の松(まつ)の根(ね)に生(お)ふると聞(き)く、伏苓(ふくれう)と云(い)ふものめいたが、何(なに)、別(べつ)に……尋常(たゞ)の樹(き)の枝(えだ)、女(をんな)の腕(かひな)ぐらゐの細(ほそ)さで、一尺(いつしやく)有余(いうよ)也(なり)。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
上下共(じやうげとも)何か事がありさうに思つてゐた時、一大事と云つたので、それが門番の耳にも相応に強く響いた。門番は猶予(いうよ)なく潜門(くゞりもん)をあけて二人の少年を入れた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは前段の末に一の終の字を記すことを猶與(いうよ)した。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)