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猶豫
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いうよ
ふりがな文庫
“
猶豫
(
いうよ
)” の例文
新字:
猶予
偖質屋よりは今日中
猶豫
(
いうよ
)
致し明日は是非とも
質物
(
しちもつ
)
相流し候旨
斷
(
ことわ
)
りに來りければ文右衞門は
途方
(
とはう
)
にくれ如何はせんと女房お政に
相談
(
さうだん
)
なしけるにお政も
太息
(
といき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何物
(
なにもの
)
をも
吹
(
ふ
)
き
拂
(
はら
)
はねば
止
(
や
)
むまいとする
疾風
(
しつぷう
)
は、
赤
(
あか
)
い
煨
(
おき
)
を
包
(
つゝ
)
む
白
(
しろ
)
い
灰
(
はひ
)
を
寸時
(
すんじ
)
の
猶豫
(
いうよ
)
をも
與
(
あた
)
へないで
吹
(
ふ
)
き
捲
(
まく
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お細工仰せつけられしは當春の初め、其後
已
(
すで
)
に半年をも過ぎたるに、いまだ獻上いたさぬとは餘りの
懈怠
(
けたい
)
、もはや
猶豫
(
いうよ
)
は相成らぬと、上樣の御機嫌さん/″\ぢやぞ。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
父上は、主君への申譯、腹を切らうとなさいましたが、
腹掻
(
はらか
)
き切つて出て來るといふ品では御座いません。——主君に申上げて、御驚きの中にも、三日だけ
猶豫
(
いうよ
)
を頂きました。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
唯
(
たゞ
)
一つ
卯平
(
うへい
)
が
野田
(
のだ
)
へ
行
(
ゆ
)
くのを
暫
(
しばら
)
く
猶豫
(
いうよ
)
して
貰
(
もら
)
つて
自分
(
じぶん
)
は
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
に
少
(
すこ
)
しでも
小遣錢
(
こづかひせん
)
を
稼
(
かせ
)
いで
來
(
き
)
たいと
思
(
おも
)
つた。
然
(
しか
)
しそれも
直接
(
ちよくせつ
)
には
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
せないので、
例
(
れい
)
の
桑畑
(
くはばたけ
)
一
枚
(
まい
)
隔
(
へだ
)
てた
南
(
みなみ
)
へ
頼
(
たの
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
平次は立上がると、寸刻の
猶豫
(
いうよ
)
もなく、湯島一丁目まで飛んで行きました。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
流して打喜び夫より藤五郎を
請取
(
うけとり
)
駕籠
(
かご
)
に乘せ
急
(
いそ
)
ぎ屋敷へ
連歸
(
つれかへ
)
りて
委細
(
ゐさい
)
を主税之助へ申述ければ主税之助は大いに
憤
(
いきど
)
ほり
偖々
(
さて/\
)
不屆千萬の次第奉行所の
差※
(
さしづ
)
なれば少しも
猶豫
(
いうよ
)
ならずと早速座敷牢を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
聞
(
きゝ
)
玉ひ驚かれしが
今更
(
いまさら
)
跡
(
あと
)
へ引返さんも如何なり何とかせんと
猶豫
(
いうよ
)
の内に最早御墨附の長持と
行逢
(
ゆきあふ
)
程に成たり
此
(
こゝ
)
に
至
(
いた
)
つて雅樂頭殿は
據
(
よんど
)
ころなく
駕籠
(
かご
)
より下て
控
(
ひかへ
)
られ御墨附の通る間雅樂頭殿には
頭
(
かしら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
猶
常用漢字
中学
部首:⽝
12画
豫
部首:⾗
16画
“猶豫”で始まる語句
猶豫下