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添
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そえ
ふりがな文庫
“
添
(
そえ
)” の例文
氏の慇懃丁寧なる、もし書斎のデスクの上へ、
迂濶
(
うっか
)
り腸を忘れて行こうものなら、後から小包郵便にして、
添
(
そえ
)
手紙と共に送り返される。
小酒井不木氏スケッチ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
もう一つ言い
添
(
そえ
)
ておきたいのは、当時の先生の病体についてである、明治三十三年の夏から歌の会、俳句の会も出来なくなった
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
また日高郡
原谷
(
はらたに
)
という所でも、合祀の遺恨より、刀で人を刃せしことあり。東牟婁郡
佐田
(
さだ
)
および
添
(
そえ
)
の
川
(
かわ
)
では、一昨春合祀反対の暴動すら起これり。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
爰
(
ここ
)
にせめては其
面影
(
おもかげ
)
現
(
うつつ
)
に
止
(
とど
)
めんと思いたち、亀屋の
亭主
(
ていしゅ
)
に心
添
(
そえ
)
られたるとは知らで
自
(
みずから
)
善事
(
よきこと
)
考え
出
(
いだ
)
せし
様
(
よう
)
に吉兵衛に相談すれば、さて無理ならぬ望み
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
茶呑咄
(
ちゃのみばな
)
しに残したる。炭売
多助
(
たすけ
)
が一代記を。
拙作
(
せっさく
)
ながら
枝炭
(
えだずみ
)
の。枝葉を
添
(
そえ
)
て
脱稿
(
やきあげ
)
しも、
原来
(
もとより
)
落語なるを
以
(
もっ
)
て。小説
稗史
(
はいし
)
に
比較
(
くらべ
)
なば。
所謂
(
いわゆる
)
雪と炭俵。
弁舌
(
くち
)
は飾れど実の薄かるも。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
取落さぬばかりにて「はい此犬は、此犬は、
爾
(
そう
)
です何所に居ましたか、存じませんいや思い出しませんが」と綴る言葉も
覚束
(
おぼつか
)
なし余「
夫
(
それ
)
とも太郎殿に
随
(
つい
)
て行きでもしましたか」此
添
(
そえ
)
言葉に力を
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
黴
(
かび
)
の
生
(
はえ
)
た
駄洒落
(
だじゃれ
)
を
熨斗
(
のし
)
に
添
(
そえ
)
て度々進呈すれど少しも取り
容
(
い
)
れず、随分面白く異見を
饒舌
(
しゃべ
)
っても、
却
(
かえ
)
って珠運が
溜息
(
ためいき
)
の
合
(
あい
)
の手の
如
(
ごと
)
くなり、是では行かぬと本調子整々堂々
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
添
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“添”を含む語句
添書
附添
添乳
差添
後添
川添
付添
心添
介添
連添
添臥
浦添
引添
河添
添上
相添
添遂
添寝
添状
口添
...