“添(そへ)” の例文
これらの真景(しんけい)をも其座(そのざ)にうつしとりたるを添(そへ)て贈(おく)りしに、玉山翁が返書(へんしよ)に、北越(ほくゑつ)の雪我(わ)が机上(きしやう)にふりかゝるがごとく目をおどろかし候
付させられ懷姙(くわいにん)し母お三婆の許(もと)へ歸る砌(みぎり)御手づから御墨付(すみつき)と御短刀(たんたう)を添(そへ)て下し置れしが御懷姙の若君(わかぎみ)は御誕生(たんじやう)の夜空(むな)しく逝去遊(おかくれあそ)ばせしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
卯平(うへい)の心(こゝろ)も假令(たとひ)一時的(じてき)でも周圍(しうゐ)の刺戟(しげき)から幾分(いくぶん)の力(ちから)を添(そへ)られて或(ある)勢(いきほ)ひを恢復(くわいふく)したのであつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
添(そへ)種々(いろ/\)禮物(れいもの)を贈(おく)りけるゆゑ五八は俄(にはか)分限(ぶげん)となり何れも其家々(そのいへ/\)繁昌(はんじやう)なせし事實に心實(しんじつ)程(ほど)大切(たいせつ)なるものはなしと皆々感じけるとなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の稿本(かうほん)に就(つき)て増修(ぞうしう)の説(せつ)を添(そへ)、上梓(じやうし)の為(ため)に傭書(ようしよ)へ授(さづく)る一本を作るをりしも、老人が寄(よせ)たる書中に
百樹曰、余牧之老人が此書の稿本(かうほん)に就(つき)て増修(ぞうしう)の説(せつ)を添(そへ)、上梓(じやうし)の為(ため)に傭書(ようしよ)へ授(さづく)る一本を作るをりしも、老人が寄(よせ)たる書中に
其方懷姙(くわいにん)のよし我等血筋(ちすぢ)に相違(さうゐ)是なし若(もし)男子(なんし)出生に於ては時節(じせつ)を以て呼出(よびいだ)すべし女子たらば其方の勝手(かつて)に致すべし後日(ごにち)證據(しようこ)の爲我等身に添(そへ)大切に致候短刀(たんたう)相添(あひそへ)遣(つか)はし置者也依而(よつて)如件(くだんのごとし)
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これらの図(づ)をなほ多くあつめ文を添(そへ)させ私筆にて例(れい)の絵本(ゑほん)となし候はゞ、其書(しよ)雪の霏々(ひゝ)たるがごとく諸国(しよこく)に降(ふら)さん事我(わ)が筆下(ひつか)に在(あ)りといはれたる書翰(しよかん)、今猶牧之(ぼくし)が書笈(しよきふ)にをさめあり。
葺たる上に算木(さんぎ)といふ物を作(つく)り添(そへ)石を置(おき)て鎮(おもし)とし風を防(ふせぐ)の便(たより)とす。これゆゑに雪をほりのくるといへどもつくすことならず、その雪のうへに早春(さうしゆん)の雪ふりつもりて凍(こほる)ゆゑ屋根のやぶれをしらず。
此さゝら内へ摺(すれ)ば凶作(きようさく)なりとて外(そと)へ/\とすりならす。又志願(しぐわん)の者兼(かね)て普光寺(ふくわうじ)へ達しおきて、小桶に神酒(みき)を入れ盃(さかづき)を添(そへ)て献(けん)ず。山男挑燈(てうちん)をもたせ人をおしわくる者廿人ばかりさきにすゝみて堂に入る。