“やすら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤスラ
語句割合
27.8%
27.8%
16.7%
安平5.6%
安靜5.6%
5.6%
5.6%
躊躇5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そが出立ちし處なるアンタンドロとシモエンタ、またかのエットレのやすらふところを再び見、後、身をふるはして禍ひをトロメオに與へ 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
就中なかんずく琵琶びわ堪能たんのうで、娘に手をひかれながら、宿屋々々に請ぜられて、やすらかに、親娘おやこを過ごすようになった。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たみ作業なりはひをたのしむあまりに、春は花のもとやすらひ、秋は錦の林をたづね、しらぬ火の筑紫路つくしぢもしらではとかぢまくらする人の、富士筑波の嶺々みねみねを心にしむるぞそぞろなるかな。
ここを以ちてその兄八年の間にかわき萎え病み枯れき。かれその兄患へ泣きて、その御祖に請ひしかば、すなはちその詛戸とこひど一六を返さしめき。ここにその身本の如くに安平やすらぎき。
これに因りて悉にみて、國家みかど安平やすらぎき。
ロミオ たのもしらしいゆめつげまことならば、やがてよろこばしい消息たよりがあらう。わがむねぬし(戀の神)もいと安靜やすらかに鎭座ちんざめされた、さればいつになくうれしうて/\、がな一日ひとひこゝろかるゝ。
沢の蛍は天に舞ひ、闇裏やみおもひは世に燃ゆるぞよ、朕は闇に動きて闇に行ひ、闇に笑つて闇にやすらふ下津岩根の常闇とこやみの国の大王おほぎみなり、正法しやうぼふの水有らん限は魔道の波もいつか絶ゆべき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
朕薄徳を以てかたじけな重任ぢゆうにんけたり。未だ政化をひろめず寤寐ごみにも多くづ。いにしへの明主は皆先業をくしてくにやすらかに人楽しみわざわひ除かれさきはひ至れり。何の政化を修め能く此の道をいたさむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
躊躇やすらふ君よ、こちら向け
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)