“やすらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
22.2%
安泰22.2%
安全11.1%
安平11.1%
平和11.1%
平安11.1%
平穩11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はからだを搖られるので、何んとも謂へぬ好い心地になツて、うと/\と眠ツてしまツた。そして何時の間に家へ歸ツたのか、翌朝眼を覺して見ると、不思議や自分は何時もの室でやすらかに寢てゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
◯六節はこれを改めて「掠奪かすめうばう者の天幕は栄え、神を怒する者は安泰やすらかなり、彼らは己の手に神を携う」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
こはわがいと安全やすらかなるべしとおもへる處なりしを、エスティの者、正義の求むる範圍かぎりを超えて我を怨みこの事あるにいたれるなり 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
來れ、無情の者よ、來りて汝の名門のしひたげらるゝを見、これをその難より救へ、汝またサンタフィオルのいかに安全やすらかなるやをみん 一〇九—一一一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「こはが御心なり。かれ意富多多泥古おほたたねこをもちて、我が御前に祭らしめたまはば、神の起らず、國も安平やすらかならむ」
こう云ってしまうと山吹はいかにも安心したようにさも平和やすらかに眼をとじた。そうしてそれから二日ばかり活きたが三日目の朝には息絶えていた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私たちは、ホントに幸福しあわせで、平安やすらかでした。この島は天国のようでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かく平穩やすらかにかく美しくまちの人々の住みゐたるなかに、かく頼もしかりし民、かくうるはしかりし客舍に 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)